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月と蟹 [青春小説]

タイトル    月と蟹
作者     道尾 秀介


(あらすじとデータ)

海辺の田舎町。
複雑な家庭環境に悩む少年たち。
祈りはやがて、彼らの複雑な心を映す。


第144回直木賞受賞作品。


(私はこう読んだ)

子供世界のあやうさ。
少年のうつろい、追い詰められてゆく心の機微が、
実に自然に描かれていて、ドキドキしました。

そうしようと思ったら、
もっと気味悪く、派手にも書ける作者ですが、
この重たさは、むしろ青春小説かなあ、と思われ、
ちょっとビックリしました。

と同時に、ホント、上手い作家なんだなあ、と
つくづく。
普通の子供たちの、
わりとよくある不幸の物語ではありますが、
よくある事だからと言って、
不幸の量が減るわけでも、質が変わるわけでもないので、
その重たさを、ちゃんと書けているのは、
やっぱり上手いんだろうな、と。

ヒロインの女の子が可愛いのと、
友だちの切なさに、思わぬ号泣。
やられました。
地味なのに、エライ!

直木賞受賞作といえば「つまらない」という
前例を見事払拭してくれました。
ありがとう。



月と蟹

月と蟹

  • 作者: 道尾 秀介
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: 単行本



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