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ジェローム神父 [海外ファンタジー]

タイトル    ジェローム神父
作者     マルキ・ド サド


(あらすじとデータ)

他人の苦しみが自分の快楽である強姦強盗殺人鬼が、
同好の士に奨められ、
神父になって、
修道院の組織的な鬼畜ハレムを満喫する話。


(私はこう読んだ)

ジャケ買い以外のなにものでもない…
中身を開かずにはいられなかったっす。
この内容に、この絵、このロゴじゃあ、不可抗力でしょ。

挿絵の会田誠は私のツボではないけれど、
衝撃的に分かりやすいエロで、
やっぱ、上手いよなあ、と思って。

もっとも、本文は例によって悪徳が栄えちゃってる世界ですが、
さすが、鬼畜モノの御本家、
シャレが見当たらず、息苦しいです(笑)
これだけ本気だと、サドの世界観における
「足りなさ」加減が目につきますが、
「美味ちゃん」の挿絵にずいぶん助けられてるなあ、と思いました。
結局、書籍としてのコーディネートデザインにヤラレタってことかも。

だって、物語自体はとくになく、
ただただ鬼畜に犯りまくるだけの、退屈な小説です。
腕力さえ必要のない暴力なんて美しくないし。
型としては分かるけど、別にカッコよくないし。
文章は読みごたえあるから、お文学として読めるくらい。
きっと格調高いブックデザインだったら
辟易する以前に、手にも取らなかったでしょう。

でも、読んで見れば、
その尋常でないやりかたを丁寧に書いて、
異様な熱気は興味深く、
さすがに古典の底力というか、
カリスマと言われるだけのものはあると分かります。

だって、翻訳は渋沢龍彦。
よくよく「これでもか」な企画です。
どうも私は、こういう恥ずかしいくらい狙いがハッキリしている本は
嫌いになれないんですよねえ。
渋沢の解説が痛々しくて、これまたステキ。



ジェローム神父 (ホラー・ドラコニア少女小説集成)

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