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「生きるに値しない命」とは誰のことか [エッセイ・随筆]

タイトル    「生きるに値しない命」とは誰のことか ナチス安楽死思想の原点を読む
作者     K・ビンディング/A=ホッヘ


(あらすじとデータ)

強く富んだ国家・国民であるために、
足手まといは切り捨てるべきだ、として
障害者を虐殺したナチス。
ユダヤ人であることを「障害」とみなして、
民族を根絶やしにしようとした。

本書はナチスが大量虐殺のために、
方便として使用した。
封印されてきた禁断の書「生きるに値しない命を終わらせる行為の解禁」の完訳。
それを巡るナチス安楽死政策との結びつきを立証した論究と、
ナチズムだけでなく
安楽死一般の価値観に対峙する視点を探った考察を収録。


(私はこう読んだ)

歴史的視野にたって、ナチスを云々してもいいけれど、
現在の、むしろリアルな安楽死を考える軸にしても
いいような気がする本書です。
それくらい良く出来ている論理と思いました。

読みながら、本書の論旨を打破すべく、
わりと本気で読み込みましたが、
これにヤラれるインテリゲンチャが沢山いたのはよーく分かるんです。
多分、いまの日本も、一部の人は、危ない。
いや、たぶん、どこの組織にとっても、
危うい論理に成りえるんじゃなかろうか、と思える「正論」の持つ力を感じます。
弱者やマイノリティにも等しくある社会というのは、
やはり、推進力の弱い社会だろうし、
弱いという自覚は、恐怖と成り得るのですが、
本当は恐怖の本質は弱さそのものではないのだろう、と。
そういうようなことを考えたりしました。

何を理想とし、何を正義と認めるか。
話のおっきいちっちゃいに関わらず、結局、それが全ての核心なんだなあ、と
改めて考えた一冊でした。





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