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治療島 [海外ミステリー]

タイトル    治療
作者     セバスチャン・フィツェック


(あらすじとデータ)

原因不明の病の娘を連れて行った病院で
娘は誘拐されてしまった。
その日から
有名な精神科医である父親の
人生は壊れてしまった。

誘拐から4年。
心の整理をつけるために
訪れた島に
カウンセリングを彼にしてもらいたい
という女がやってきた。
美しいけれど、奇妙な女。
その女の目的は・・・


(私はこう読んだ)

実は、この本はジャケ買いしました。
したものの、
なんだかハズレのニオイがある気がして、
長らく積読本だったのを
取り崩して読みはじめたら、
意外とハマってしまい、
ビックリです。

導入は面白いし、
そこから先も、なにかと行き届いている感じで、
ドイツっぽい重さがないのも、
早いテンポを作っていて、良いです。

終盤、
ココロの病系の小説の、あのパターンね、
と、分かったつもりになった後で、
一応ドンデン返しもあって、
読後感もそれなりに満足でした。

一歩間違ったら、傑作。
一歩間違ったら、バカ本。
この作品は、その真ん中くらいな感じかなあ、と
思いました。

好みとしては、もうちょっと遊びがあっても
いい気はしますが、
その、やりすぎていない加減が良いんでしょう。
処女作なのに、詰め込み過ぎてなくて、
バランスが良い作品です。



治療島

治療島

  • 作者: セバスチャン・フィツェック
  • 出版社/メーカー: 柏書房
  • 発売日: 2007/06/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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七匹の蛾が鳴く [海外ミステリー]

タイトル    七匹の蛾が鳴く
作者     フランク・ティリエ


(あらすじとデータ)

妻と娘、最愛の家族をすべて失った、
パリ警視庁警視シャルコ。
心理的に不安定な彼は、
それでも連続誘拐殺人犯を追い詰めてゆく。

全身の毛を剃られた死体。
髑髏模様の蛾。
無数の蛆虫を埋め込まれた身体。
猟奇的な事件の行方は。

『タルタロスの審問官』衝撃の第2弾!


(私はこう読んだ)

前作「タルタロスの審問官」よりも、
虫ウンチクが面白かったぶん、
個人的には本作のほうが
読みでがあった気がします。

選んだわけではないけれど、
本作の前に読んだ「ダンテクラブ」も、
実は虫に食わせて殺す話で、
人間の持つ根源的な恐怖の対象としての虫って、
やっぱり、あるんだなあ、と。

こちらの虫モノも大変キモチ悪かったです。

謎の少女のオチは微妙だったけど、まあ。
相対的には満足です。
結局のところ、けっこう楽しそうだし。

前作もそうですが、
詳細で残酷な殺害シーンには、
辟易という方も多いでしょうが、
個人的には、やり過ぎて、
ちょっと感心してしまうというか、なんというか。

そういう部分だけでなく、他の部分も、
全体的に濃いめの味付けな気がします。
そのあたり、
やはり、おフランスな魅力でしょうか。






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ダンテクラブ [海外ミステリー]

タイトル    ダンテクラブ
作者    マシュー・パール


(あらすじとデータ)
1860年代。
プロテスタント国家アメリカにとって、
カソリックの世界観を土台にしたイタリア文学
ダンテの「神曲」が、
堕落と異端の象徴であった時代。

ハーヴァードの有名な文人たちで構成される
ダンテクラブでは、
「神曲」の文学的価値を認め、
アメリカ国内で出版すべく、共同翻訳を進めていた。

そんななか、
地獄編の内容に沿った連続殺人事件が勃発。
ダンテを知る人間が限られる町での模倣殺人は、
ダンテクラブのメンバーを震撼させた。


(私はこう読んだ)

面白いのだけど、
「神曲」ってちゃんと読んでないんだけど、
それでも面白くって良いのかな・・・
と、不安になりつつも、
面白かったです。

「神曲」は、高校生くらいの時に
パラパラっとめくって、
サッパリ分からないまま、終わってて。
しかも、
宗教的土台もヘロヘロなので、
もうちょっといろいろ分かっていたら、
もっと面白いに違いないのだけど。

でも、
元ネタもちゃんと知らないのに、
全然楽しいのは、素晴らしいんじゃないでしょうか。
たいしたものだと思います。

歴史物としても、
文学を本歌取りした作品としても、
作者のビジョンの確かさと、
愛情を感じます。

ハーヴァードを主席で卒業した作者が、
卒論のついでに、
論文のテーマで小説も書いちゃいました
って感じはありますが、
それが小説としての体裁を壊しているわけでもなく。

怪奇ミステリーとしてちゃんと面白いし、
しかも、
学者ばっかりの話なので、
期待していなかったアクションなんかも
それなりに。
勢い、ラストの満足感も上がるというもの。

文句なし。

あえて言うなら、
登場人物の名前が、やや覚えにくいくらい。
歴史上の人物なんだから、仕方ないというか、
教養のある人なら全然モエモエなんだろうけど。

もっとも、
読み始めはこんがらがったけど、
キャラ分けはシッカリしているので、
整理さえつけば、無問題。

ちなみに私はキャラ分け整理ができるまで、
しょうがないのでアテ読みしたのだけれど、
伸たまきのパームシリーズで変換したら、
素敵にぴたーり。
途中まで補助輪代わりにさせていただきました。
ありがたや。



ダンテ・クラブ

ダンテ・クラブ

  • 作者: マシュー・パール
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/08/26
  • メディア: 単行本



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闇のアンティーク [海外ミステリー]

タイトル    闇のアンティーク
作者     サルヴァトーレ・ウォーカー


(あらすじとデータ)

アメリカの老舗骨董店を経営する美女。
やり手の彼女の、同業者にしてゲイの友人が殺された。
共通の怪しい顧客の話をした直後のことである。

欧米骨董業界の裏やら、表やら。
欲や、渦巻く陰謀や、
あれやこれやのなかで、
突如あらわれる、ハンサムなFBI。

物語はさらに生臭いものになってゆく。


世界的に有名な骨董商が偽名で書いた、ということで話題になったのだそう。


(私はこう読んだ)

今なら海外ロマンス枠に入ってもおかしくない、
美男美女のラブロマンスが味付けになった
業界ミステリー

全然知らない世界なだけに、
業界話は面白かったです。

しかも、ミステリーの結末は、
そっちにいくのか?
うっかりツッコミたくなる派手さ加減で、
ちょっと驚きました。
スリリングさには、やや欠けるものの、
華やかさに不足はない作品でした。






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シンプルプラン [海外ミステリー]

タイトル    シンプルプラン
作者     スコット・スミス


(あらすじとデータ)

日ごろは疎遠になっている兄と、その友人。
兄ちゃんはダメダメだし、
その友だちも輪をかけたクズ男。
自分は中流で、二人よりはマシだと思い込んでいる主人公とは
うまくいくはずもない。

だけど、たまたま三人でドライブをしている時に、
墜落した飛行機を見つけたことから、
彼らは共に運命の分かれ道に立つことになる。
飛行機の中に、大金を発見したのだ。

欲に目がくらんだ彼らの選んだ計画とは・・・


99年映画化。


(私はこう読んだ)

突込みどころ満載!

徹底して頭の悪い人しか登場しない、
大雑把なつくり。
にもかかわらず、
だからこそ、この話は面白いんだと思われます。

頭も悪ければ、根性も腐っている主人公夫婦が、
どんどん不幸になる後半には、
黒い喜びさえ感じました。

だって、
デラックスに駄目な兄ちゃんが可哀想で。
弟、ムカつくんだもん。

作者の二作目「ルインズ」もへなちょこな人が
いっぱい出てくる話で、
そのおバカぶりが愛しい作品でしたが、
本作はむしろ、ザマーミロな読後感でした。

もっとも、そこが本作がミステリーファンには評価されて、
二作目の評判がイマイチなあたりかもしれないけど。

どちらの作品も読み手をそらさない力技型ながら、
もちろん、
作品の出来としては本作のほうが
全然いいんだけれど、
私は二作目の突き抜けた感が好きだなあ。


ところで、
本作を原作にした映画は、
以前、見たはずなんだけど、
こんなんだったっけか?



シンプル・プラン (扶桑社ミステリー)

シンプル・プラン (扶桑社ミステリー)




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