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暗渠の宿 [ファンタジー(日本)]

タイトル    暗渠の宿
作者     西村賢太

(あらすじとデータ)

大正の文人・藤澤清造オタクの女性遍歴についてなど。
芥川賞受賞。
・けがれなき酒のへど…ソープランドの女の子に騙される話
・暗渠の宿…同棲の彼女を虐待する話

(私はこう読んだ)

奴隷としての異性への思慕。
と、マイナーな大作家への自己投影。
といったあたりを主軸にした、異常に自己愛の強い男の物語です。

ちょいと昔風に、端的に言うと「だめんず」なこの主人公。
あんまりダメすぎてビックリします。
しかも、ダメなくせに無駄にギラギラしてるから、
田山花袋なみの可愛ささえ獲得できず、拾いどころに困ります。

実は、「すごい不愉快だから読んで」と、ひとから紹介された本書です。
嫌悪される要素は確かに満載。
チェーンメールよろしく、不快の手を握ってくれと言う心理も分からなくもなく。
好きか嫌いかと言えばハッキリと私も嫌いですが、
嫌悪感というのもパワーなので、
それって結構スゴイんじゃん?とも思うわけです。

こういうダメな奴が存在しない世の中は、それはそれでつまらないと思うし。
鼻血ふくほどオタクなので、その部分は愉しめるかも。
ともあれ、ピンポイントに圧倒的カリスマになりそうな印象ではあります。

あと、つくづくとセックスって売れるんだなあ…。
改めてちょっと感心しました。
他人事と言ったらこれほどの他人事もないのに。
なんだかちょっと不思議です。


暗渠の宿 (新潮文庫)

暗渠の宿 (新潮文庫)

  • 作者: 西村 賢太
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/01/28
  • メディア: 文庫



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ブランコのむこうで [ファンタジー(日本)]

タイトル    ブランコの向こうで
作者     星 新一


(あらすじとデータ)

不思議な予感から始まった「ぼく」の一日。
学校帰りに、自分とそっくりな少年を見かけたぼくは、
その少年に欺かれて、見知らぬ世界へ入り込む。
それは、誰かのみている夢の世界。
ぼくは元の世界に戻るべく、他人の夢を旅するのだった。


(私はこう読んだ)

他人の夢をめぐる、という発想そのものは
決して奇抜なものではないけれど、
いちいち丁寧すぎるほど丁寧な心理描写が積み上げるのは、
あくまでも健康的な、でも、奇妙に不可思議な世界観です。
そのバランス感覚が
いかにも星新一的で、なんとも微笑ましくなるのです。

ドッペルゲンガーが導く異次元の世界、という
発想も、いかにも昭和のSF作家らしく、
今、読むと新鮮。



ブランコのむこうで (新潮文庫)

ブランコのむこうで (新潮文庫)




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アラビアの夜の種族 [ファンタジー(日本)]

タイトル アラビアの夜の種族
作者  古川 日出男


(あらすじとデータ)

マムルーク王朝エジプトナポレオンが攻めてきた。
近代武器に乏しいマムルークに武力による勝機はない。
そこで有能な奴隷アイユーブが提案したのが、
「呪いの書物を贈呈して、ナポレオンを破滅させてやろう」
という奇妙な戦略。

闇に隠れた物語を具現化するため、
語り部を見つけ出したアイユーブは、それを夜ごとに書き取らせ…

日本推理作家協会賞・日本SF大賞受賞作


(私はこう読んだ)

かなーり面白く、
かなーり読みにくかったです。

ナポレオンってだけで萌え、
マムルークってだけでツボ。
書物そのものを押しいただきつつ、
書物とイチャイチャとした関係を持つ、
マニアっぷりに共鳴…
といった案配で。

こんなに面白いのに、なんでこんなに難航してるのか、
読みながら軽く悩んだくらい。
装飾過多ではあるものの、構成も文章もけっこう上手いのに、
なんだか呼吸があわないみたいで、
途中、何度か本気で挫折しかけました。

どうも1960年代生まれの作家は読書呼吸が合わないことが多く、
自分でも何故だろうと思うのだけど。
仕方ない。

もちろん、個人的好みの問題です。

ちなみに、私は中盤から、
篠井英介をキャスティングして、舞台の呼吸で読みました。
「サロメ」な感じで、一人芝居で。
すごーく面白かったけど、実現しないかなあ…。
絶対いいのになあ…。
ラスト近くは、佐藤史生で読みました。
奇人の地下都市で、ちょっとだけ「阿呆船」を思い出したんだろうけど、
楽しかったー。
そして最後は日野日出志の「地獄変」。
(そんなことしてるから、たった3冊に2ヶ月もかかったんだな…)


ものすごーく暑い日に、
「本というのは‘情報’なのか‘物’なのか」
という話を、神保町三省堂2階カフェで、
オタクらしくも暑苦しく語りあったときに、
友人から奨められた一冊です。

やや子供っぽい物語ではあるけれど、
本を偏愛する人間には、くすぐったい共感が少なからずあるだろう作品です。
設定とか、デティールとか、可愛らしいので、
書物好きなら、いっぺんくらい手にとってみても良いと思います。



アラビアの夜の種族〈1〉 (角川文庫)

アラビアの夜の種族〈1〉 (角川文庫)




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冒険者たち ガンバと15ひきの仲間 [ファンタジー(日本)]

タイトル    冒険者たち ガンバと15ひきの仲間
作者     斉藤惇夫


(あらすじとデータ)

町ねずみのガンバは、友だちのマンプクにさそわれて、
港のねずみパーティに出かける。
海に生きるねずみたちの荒っぽさに驚きながらも、彼らとの親交を深める。

ところが、パーティの終わりに飛び込んできた忠太が、
助けを求めてきたところから、
ガンバと仲間たちは、壊滅の危機にある忠太の島を
救いに行くことになる。

島に危機をもたらしているのは、イタチ。
ノロイというカリスマを抱く、イタチの集団は手ごわく、
ガンバたちに勝ち目はないと思われたのだが・・・


「グリックの冒険」のスピンオフ作品。
テレビアニメ「ガンバの冒険」原作。
劇団四季によるミュージカル舞台の原作でもある。


(私はこう読んだ)

これは再読。
「グリックの冒険」を読んだついでに古本屋で購入。
今読むと、グリックよりも全体的に可愛らしい。

子供の頃に見た、
アニメのノロイが異様に怖かったせいか、
原作のノロイのセクシーさ(特にクネクネダンスとか)に
ビビッた記憶は正しかった、と再認識しました。

最近、子供時代に読んだ本の再読をすることが多いのですが、
印象として残っているイメージは、
意外と正確なことが判明しました。
そのかわり、
読み返しをすると、自分自身の読み方の引き出しが
意外に増えていることも分かって、
面白いです。





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グリックの冒険 [ファンタジー(日本)]

タイトル    グリックの冒険
作者     斉藤惇夫


(あらすじとデータ)

シマリスのグリックは、お姉さんのフラックと一緒に暮らす飼いリス。
平和だけれど退屈なある日、伝書鳩のヒッポーから、
北には仲間のシマリスがたくさんいる森があると聞かされ、
ひとり、北の森を目指して旅を始める・・・

1981年アニメ映画の原作。
テレビアニメ「ガンバの冒険」と同シリーズである。


(私はこう読んだ)

児童小説の傑作。

夏休みですから、夏休みらしい読書をしよう、と手に取ったのですが、
季節感としては、秋に読むべきだったと、やや後悔した一冊。
(だって、よく考えたら、自分、夏休みあんまり関係ないし・・・)

シマリスを飼っていたことがあるので、
感情移入過多だったせいもありますが、
最初から、ものすごく夢中になって読みました。

旅先で会う、どぶねずみのガンバはめちゃくちゃカッコいいし、
シマリスののんのんはヒロインの王道です。

児童小説らしい愛らしいラストながら、
最後の30ページくらいは大号泣でした。

子供のときに、ちゃんと読んでおけば良かったなあ、と思いました。


グリックの冒険 (岩波少年文庫)

グリックの冒険 (岩波少年文庫)




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